言ってしまえば、ただクラスメイトのために。

仲良くも、悪くもない、

でも本当は仲良くなりたいクラスのみんなのために、私は担任に頼まれた仕事をした。

こういうのも、下心っていうのかな?


ただ、みんなと仲良くなりたかった。

仲良しなクラスだから。

私だってみんなと仲良くしたかっただけ。


いつか、陰の私に気づいてもらえるんじゃないかって…


それに、彼は気づいてくれた。


そのときガラッと教室のドアが開く音がして、私は期待に胸を膨らませた顔で音のしたほうを見た。