「奈織さんて、あの美少女だろ!?」



「超美少女なのに無自覚で誰にでも優しいっていう…」




「………ちょい、てめェ等…黙れや……」



その完璧な子、誰?



確実に私じゃないんだけど。



勝手に妄想を繰り広げていた厳つい男たちは私が発した低い声に一瞬止まった。



それはもう素晴らしく、ぴたっと。




あー、たぶん“表”の喋り方しか知らなかったんだね。



ま、知ってるほうが稀なんだけど。




もうこの際何でも自由にやっていいよね?


どっちにしろ性格はもうこいつ等にはばれてる訳だしね。