なんて答えよう。

嘘なんて、すぐばれるだろうし。



「そうみたいだけど、」

「そっか」

「うん」

「よかったね?」



よくはないけど。



「まあ、うん」

「またいつでも遊びにきてよ。私は、いつでも居るし、ちっちゃい子たちも寂しがるだろうからさ」

「ん、」


案外、あっさりしてるんだな。

タカは、こんなやつだ。知ってる。


だけど、

なんか、違う。


求めていたのと違う。


なんで違うかは、わかってる。


俺の好きと、タカの好きは違うから。

タカの好きは俺よりもずっと、爽やかで、あっさりした好きだ。


嫌な感情ひとつない、まっさらな好きだ。


それは、誰にたいしても、きっと、与えられるもの。


俺みたいに、嫉妬や、締め付けられるような感情は伴っていない。




このままで、いいのかな。




俺は、

このままで…




嫌だ



嫌だな。







「タカ」

「なに?」

「明後日、学校帰りに公園寄りたい」

「え?別にいいけど、」

「たぶん、最後だし、あとは準備とかあるから」

「そうだね、いいよ、いこ」



約束を取り付けて、俺は自分の部屋に戻った。
正直、色々と無謀なことをしようとしていた。


どうしても、彼女の記憶に残りたくて、


怖いものなしになっていたんだろう。





彼女に

贈り物をしよう。