私もテントの中に足から入っていった。
皆は寝袋から頭を出してランプを中央で照らし顔を合わせあってお話をしていた。
皆の顔がランプの熱い光でよく見えた。
なんだかほっとする。
はりつめた空気の中にずっといたから、この楽しそうな雰囲気は私を安堵させてくれた。
「あっ、来た来た〜!おっかえりフーちゃん」
「おかえりなさぁい、もしかして木野くんとこに夜這い??」
麻美ちゃんの言葉に皆が声を出して笑った。
私も肩の力を抜いて笑ってみせた。
「ただいま、ごほっ、」
「大丈夫?咳?」
「平気平気」
私も、エリちゃんの隣に敷いた寝袋に潜り込んで顔をランプに向けた。
顔に熱い光があたる。
足をごそごそ動かして、たくさんお話して
いつの間にか皆静かになって
私は、目を閉じた。
閉じた目の裏に浮かぶのはキノの顔だった。
そして、見たことのないタカラさんの顔。
この、髪飾りをつけた
タカラさんの顔を。
今日は疲れた。
ついでに風邪少しひどくなった。
なにも考えずに寝た方が良さそうだ。
明日になって、家に帰って、まだ返していないあの映画、いつも仕事で忙しいお父さんとでもパソコンで見ようか。
そうしてまたたくさん考えよう。
私は、すぐ寝ることができた。
それはたぶん
私には自信があったから。
どれだけ考えても
きっと、キノを嫌いになってしまうことにはならないと
全てを受け入れる自信があると
そう
思ったから。
皆は寝袋から頭を出してランプを中央で照らし顔を合わせあってお話をしていた。
皆の顔がランプの熱い光でよく見えた。
なんだかほっとする。
はりつめた空気の中にずっといたから、この楽しそうな雰囲気は私を安堵させてくれた。
「あっ、来た来た〜!おっかえりフーちゃん」
「おかえりなさぁい、もしかして木野くんとこに夜這い??」
麻美ちゃんの言葉に皆が声を出して笑った。
私も肩の力を抜いて笑ってみせた。
「ただいま、ごほっ、」
「大丈夫?咳?」
「平気平気」
私も、エリちゃんの隣に敷いた寝袋に潜り込んで顔をランプに向けた。
顔に熱い光があたる。
足をごそごそ動かして、たくさんお話して
いつの間にか皆静かになって
私は、目を閉じた。
閉じた目の裏に浮かぶのはキノの顔だった。
そして、見たことのないタカラさんの顔。
この、髪飾りをつけた
タカラさんの顔を。
今日は疲れた。
ついでに風邪少しひどくなった。
なにも考えずに寝た方が良さそうだ。
明日になって、家に帰って、まだ返していないあの映画、いつも仕事で忙しいお父さんとでもパソコンで見ようか。
そうしてまたたくさん考えよう。
私は、すぐ寝ることができた。
それはたぶん
私には自信があったから。
どれだけ考えても
きっと、キノを嫌いになってしまうことにはならないと
全てを受け入れる自信があると
そう
思ったから。