飲んだお茶を吹き出しそうになってこらえる。
アザミくんがやってきてはや3日がたとうとしていた。
エリちゃんと向かい合って弁当を食べていると
ランチパックを片手にアザミくんがそう言った。
アザミくんの周りには数人の男子がいて
楽しく談笑してたときに、急にこちらに話題を振ってきたのだ。
どうしてそんな会話になったのかは知らないけど
「アザミー、高橋さんは木野と付き合ってんだよ」
「え、木野、」
「ほら、えーと、あ、さっき先生に呼び出されてたわ」
「なにやってんだあいつ」
結局私が答える間もなくキノの話題に移り変わろうとしていたのだが
アザミくんはまた質問を重ねた。
「キノ、なんでキノ?」
「なんでって、」
「フーちゃんとキノくんは理屈じゃないのー
運命だもんねー」
いや、ねーって言われてもね、エリちゃん。
運命って言い過ぎだし。
なんでって言われたら
そりゃあこれという理由も見つからないのだけど。
「運命か知らないけど、
キノがいってくれたからかな」
うん。きっとそう。
だってキノがなんにもいってくれなかったら
私はきっとキノを好きにならなかった。
私を好きっていってくれたキノを
私も好きになりたくなって
好きになった。
そういうこと。
アザミくんがやってきてはや3日がたとうとしていた。
エリちゃんと向かい合って弁当を食べていると
ランチパックを片手にアザミくんがそう言った。
アザミくんの周りには数人の男子がいて
楽しく談笑してたときに、急にこちらに話題を振ってきたのだ。
どうしてそんな会話になったのかは知らないけど
「アザミー、高橋さんは木野と付き合ってんだよ」
「え、木野、」
「ほら、えーと、あ、さっき先生に呼び出されてたわ」
「なにやってんだあいつ」
結局私が答える間もなくキノの話題に移り変わろうとしていたのだが
アザミくんはまた質問を重ねた。
「キノ、なんでキノ?」
「なんでって、」
「フーちゃんとキノくんは理屈じゃないのー
運命だもんねー」
いや、ねーって言われてもね、エリちゃん。
運命って言い過ぎだし。
なんでって言われたら
そりゃあこれという理由も見つからないのだけど。
「運命か知らないけど、
キノがいってくれたからかな」
うん。きっとそう。
だってキノがなんにもいってくれなかったら
私はきっとキノを好きにならなかった。
私を好きっていってくれたキノを
私も好きになりたくなって
好きになった。
そういうこと。