教室に戻りながら考える。
あのキノの反応
なにか裏でもあるのだろうか。

キノは何も考えてないようで考えてるから

きっと
何かある。


それは問い詰めるべきことなのか


私にはわからない。


教室につくとキノは自分の席にはつかずに私の席にきた。




「タカ、今日の朝ごはん何だった?」



キノは遠い席だけど
最近ではよくこの離れ小島(私の席)に遊びにきてくれる。

たぶん
女の子の障壁を回避するためでもあるんだろうけど

会話はいつもどおりくそどうでもいいことだ。


「味噌汁とご飯と目玉焼き」


「タカの家は和食だなー」

「キノは?」


「俺はパン派ー」


「そうなんだ」



キノはパン派

頭の奥に入れておこう。

たぶんすぐ忘れる。