「…タカ…体は…もう平気なの」
体がやばいのはキノでしょ。
なんの心配してんの
もしかしてまだあの写真を信じてるの?
「なんともないよ、キノは大丈夫なの?
どこも痛くない?」
「…………タカ、なんか背高くなったね……」
「なにいってんの、私、中3から一ミリも変わってないよ」
「タカ…もっと……こっちきて…」
私は座っていた椅子を引きずってキノに近よりベットの上に腕をおき体重をのせた。
キノがゆっくりと体を起こすと
腕を伸ばして私に体重を預けるように寄りかかってきた。
重たいが病人だから雑には扱えないし
私はキノを支えながらキノの背中に腕をまわした。
キノの額が肩に当たっていた。
「…タカ…大好き…」
「………私も、好きだよ」
「…ずっと、一緒に居て………どこにも行かないで………」
弱々しいキノの声
初めてだ。
こんなキノは
頼りなくて
弱いキノ
私がどこに行くって言うの
キノが側にいる限り
私はどこにも行かないよ。
「ここにいるよ、ずっと
ずっと一緒」
「…ずっと、一緒…」
「うん」
キノをベットに丁寧に押し戻して
キノの手を握った。
キノは虚ろな目で微笑みを浮かべた。
私も涙を押さえながら笑った。
「また…カエル……捕まえにいこうね…」
「わかったから、また今度ね、今は休んで」
カエル好きは健在か。
それにしてもどうしてキノはこんなに生き物が好きなんだろう。
いつか毒蛇に噛まれて死亡とかシャレにならないからね。
キノの髪に触れるとすっかり水は乾いていて、ふわふわと指に絡み付いた。
ゆっくりとキノの頭を撫でてやるとキノは目をつぶり
やがてまた寝息をたて出した。
体がやばいのはキノでしょ。
なんの心配してんの
もしかしてまだあの写真を信じてるの?
「なんともないよ、キノは大丈夫なの?
どこも痛くない?」
「…………タカ、なんか背高くなったね……」
「なにいってんの、私、中3から一ミリも変わってないよ」
「タカ…もっと……こっちきて…」
私は座っていた椅子を引きずってキノに近よりベットの上に腕をおき体重をのせた。
キノがゆっくりと体を起こすと
腕を伸ばして私に体重を預けるように寄りかかってきた。
重たいが病人だから雑には扱えないし
私はキノを支えながらキノの背中に腕をまわした。
キノの額が肩に当たっていた。
「…タカ…大好き…」
「………私も、好きだよ」
「…ずっと、一緒に居て………どこにも行かないで………」
弱々しいキノの声
初めてだ。
こんなキノは
頼りなくて
弱いキノ
私がどこに行くって言うの
キノが側にいる限り
私はどこにも行かないよ。
「ここにいるよ、ずっと
ずっと一緒」
「…ずっと、一緒…」
「うん」
キノをベットに丁寧に押し戻して
キノの手を握った。
キノは虚ろな目で微笑みを浮かべた。
私も涙を押さえながら笑った。
「また…カエル……捕まえにいこうね…」
「わかったから、また今度ね、今は休んで」
カエル好きは健在か。
それにしてもどうしてキノはこんなに生き物が好きなんだろう。
いつか毒蛇に噛まれて死亡とかシャレにならないからね。
キノの髪に触れるとすっかり水は乾いていて、ふわふわと指に絡み付いた。
ゆっくりとキノの頭を撫でてやるとキノは目をつぶり
やがてまた寝息をたて出した。