キノは私を抱き締めたまま何かひらめいたように笑った。
「そうだ、タカ、エッチしよう!」
「ええっ!?な、いきなりっ!?」
「屋上、誰もいないし!
俺、心配だから。タカが早く俺のものになってくれないと
だから、今すぐ、やろ」
「そ、そんな、急だよ…
それに授業あるよ?」
「今すぐしたいんだって
お願い、タカ、エッチしよ?」
懇願するように私の顔を覗きこむキノに
心拍数は急上昇しすぎて心臓が爆発してしまいそう。
そんな…
授業さぼって屋上でエッチなんて…
不良だよ〜…
けど、
キノがこんなにお願いしているのに
断るのもあれだし…
私も
キノとしたくないわけじゃないし
キノを不安にさせたくない
もうあんな想いは
例え夢でもしたくない。
「うん…わ、わかった」
「……ほんと?」
「は、初めてだからっ
その、あまり激しくは…」
「やだ、激しくしちゃう」
「なっ、あっ」
反論の暇もなくキノに押し倒されて青空が視界に広がるとキノが私を見下ろした。
ボタンを全て外されブラのホックも一瞬で取り払われ投げ捨てられる。
キノが濃厚なとろけるようなキスをしている間に
キノの手が胸をいじる。
あ……
私、本当に、キノと
エッチしちゃうんだ