あーコンクール決まってから先輩と話せない

泣きたくなるわ

コンクールだからみんな怖いし!

まぁ桜木先輩以外優しいけど

俺も桜木先輩みたいにキビキビ切り替えのできて後輩から慕われる先輩になりたいわ

そんなことを思っていると・・どこからか聞き覚えのある声が・・・

『輸宇斗くんー!話そ!暇!』

まゆ先輩かぁ!なんか話せて嬉しいわ

久しぶりに話すからな!ドキドキする

『話してもいいですけど、コンクール二週間前ですよ?そんなことしてたら金賞狙えませんよ?』

そーいえばもう二週間前か

早いなぁ

『そんなに練習しなくても取れるって!息抜きも大切でしょ?』

確かにそーだけど、多分部活終わるまで戻る気ないだろーな、マレット持ってないしな。まゆ先輩。

『はいはい、俺も練習しますからいきますよー!まゆ先輩も早く行きますよー
サボってないで!』

まったく世話がやけるなぁこの先輩はー!
『輸宇斗くんありがとうー!早く戻って話そ話そ!』

この人コンクール出るって自覚あるのか?

まぁ普段からこんな感じだからなんとも思わないけど

まぁこんな事が何日か続いて、俺はまゆ先輩に惹かれていった

なんでかはわからないけど、気がついたら他の女なんか興味ねぇって程好きになってた。

早く付き合いたい、離したくないと思っていた

でも現実はそんなに甘くなかった