部活に入部して一ヶ月、いまは先輩と基礎練習をしている。

『桜木先輩おはようございます!今日は何しますか?』
まぁ基礎練習だろーけど。
『おぉ輸宇斗、早いな。そうだな今日は・・・ドラムやって見るか?見学の時にしかやったことないだろ?』
・・まじか!やばいな!
絶対にやるわ!憧れだし!!
『はい!お願いします!桜木先輩教えてください!』
『おぉ!元気いいな!はいよ、こっち来いよ輸宇斗!』
めっちゃがんばってやるわ!

『えぇっと、まずはドラムセットにつかわれてる楽器を教えるな!基本は、ハイハット、スネアドラム、バスドラム、まぁこれかな!』
なんか、たくさんでて来てわからなくなりそーだな、でもまぁいいか。
『はい!基本のリズムはどんなリズムですか?』
たしか・・・ツッツッタンッ
だったよな。
『ツッツッタンッだぞ!やってみ!』
やっぱり!
よし!やってやる!!いいとこ見せるわ!
『ツッツッタンッツッツッツッタンッ』

こんな感じかな?

出来てるかな・・・

『・・・おぉ!お前って凄いな!!一年でここまで出来んのお前ぐらいかな!なぁ!まゆちゃん!お前やったことあったっけ?』
なんか嬉しいな!褒められた!

まゆちゃんって、麻友先輩か!

『やったことあるって!忘れたけど!桜木先輩が、うますぎるだけだから!』
まぁ確かに桜木先輩はうますぎだな、何もかもカッコいいし、ずるいよなぁ、イケメンだし
まぁ麻友先輩が言ってること間違ってはいないな。
てか今日だっけなぁ先輩が転部してくるのって、聞いて見るか
『麻友先輩ー、今日って先輩が転部してくるんですか?そんな噂聞いたんですが誰が来るんですか?』
『よく知ってるじゃん!そうそう!かっちゃん、なんだけどわかるかな?マリンバ習ってるよ? 確か輸宇斗くんもやってたよね?』
『あぁーーーー!!かっちゃんかぁ!やった!』
知らないわけがない!俺の先輩だし!仲良いし!
『あ、でもふざけないことね?輸宇斗君と仲良さそうだからさ!パーカッションに来るそうだし』
『わかりました!』
やったぞ!仲良い先輩がきた!てか友達だわ!

『あぁーわりぃけど、美咲ちょっと来てくれ、コンクールの話があっから』
『はいよー、待ってて、いま行くー』
美咲先輩と話したことあんまないなぁ、てか可愛いし、メアド知りたいなぁ

聞く度胸なんてねぇけどな

まぁそれから二日後の部活で

『おい、輸宇斗と勝頼、集合』

ん?桜木先輩からの呼び出しとか珍しい

なんかしたっけな

『お前らコンクールにだす、でもどっちかがオーディションで落ちる、この楽譜完璧にしとけよ』

『はい!わかりました!』

これからの2週間の部活はオーディションに向け練習した。

でも、先輩が優先のことはわかっていた

でも必死に、必死に受かるように頑張った

いよいよ明日か

今日は明日に備えようかな・・・