「ありがとな!はこんでくれて」



「いえいえ。ではこれで。」



「おう。じゃあな!」






先生と話せた。



ちょっと嬉しい。



いや、かなり嬉しい。



顔がニヤけそうになるのを堪えつつ教室に向かう。




「あっ!結羅ここにいたの?!
あのね、れんと仲直りできた!!」



知ってますよーだ。



「おめでとさん。もう喧嘩するんじゃないよ。」



「はぁい。それでさ、結羅。どこ行ってたの?」




「阿部先生のお手伝い。」




「えっ!すごいじゃん!絶対結羅って阿部先生のお気に入りだよね。授業でよく当てるし、いじられてるよね!」




「そんなことないよ。」





そんなこと、ない。



私は先生の特別じゃない。




でも、ミコにそう言われてちょっと嬉しい。





先生の特別に、





なりたいな____