「せんせっ、ありがと」




「何かあったら俺に言えよな?」



「うんっ」



私は、先生の所から離れた。



「抱きついたりなんかして、ごめんなさい。」




「大丈夫だ(笑)もう、遅いから気をつけて帰れよ。」



「はいっ。さようなら」




「さようなら」





せんせいに手を振る。




家まで長いなぁ。



歩きながらそんな事を考える。




先生の前で泣いちゃった。



先生に抱きついちゃった。




嫌われたかな...。




そんな事を考えていたらまた涙が溢れてきた。



人を惹き付ける力...か。




そんなの、先生の方があるのにな。