「先生もみんなと同じですか。」



違う。こんな事を言いたいわけじゃない。



先生に当たってもしょうがないのに。




「ちがうぞ。お前は確かに成績が良い。
でも、そうだからお前に任せるとかそんなことはないぞ。



...少なくとも、俺はな。」





「お前はみんなに少し冷たいところがあるよな(笑)」


先生が続ける。




「でもな?相川。俺は分かるんだよ
本当は誰よりも優しい事。何でかは分からないけど、そう見えるんだ。それに、お前は人を惹き付ける力がある。

お前、冷たいくせに周りにいっつも友達いるだろ。それにモテるしな(笑)
そういうとこ、先生方も分かってるんだよ。たぶんな。」