あー...疲れた。




担任に任された仕事、意外と時間かかっちゃった。




鈴木のやつめっ!



私、よく先生に仕事手伝わさせられるな。



成績のせいかな。はぁ。






そろそろ帰らなきゃだな。



玄関までの廊下を歩く。



1人で歩くと、長く感じるなぁ。




「おーい!相川!」




__この声は先生だ...




表情を崩さぬように、後ろを振り返る。



「お前、今日遅いな?」



先生がそう言って私のところに來る。




「担任に雑用まかされまして。」



「担任って、鈴木先生か。お前、よく先生に仕事まかされるよな。」



「まぁ、はい。みんな成績で人を判断しているんですよ。こんなんなら成績悪くしてやろーか。とか思いますよ。」



つい、本音が出てしまった。




「んー。頼られるってすごいことなんだぞ?」