萌愛は机をよけて私の前に来て私の涙を拭いた。
そして自分の方がつらいはずなのに、泣いているくせに、無理矢理笑顔を作った。
私に向けて。
萌愛の優しさ、強さが伝わった。萌愛…
『ありがとう。許してくれて…ありがとう…』
「もういいって。これからも友達でいてくれますか?」
前みたいに赤い顔で上目づかいで、涙目は元からだけど言ってくれた。
『いいの?』
《友達でいてくれますか?》なんて普通私が聞くことだよね・・・。
「あったりまえじゃんっ!」