暫く時間が経った。
今度は、静かに静かに泣いた。
そして、あんなに晴天だったのに一気に大雨になっている空を見上げた。
そのまま、立った。
進んで、進んで、目の前の屋上の策を乗り越えた。
「…こんな世界嫌いだ。」
勇も、はぁちゃんも、勇に媚び売る奴も。
なにより、心の中の黒い靄がある自分が1番嫌いだ。
キィ…
「彩っっ!!!」
はぁちゃんと…勇?
「彩花っっ!!!戻ってこい!!!」
心配して来てくれたの?
それとも罪悪感?
それとも…自分のせいで人が死ぬから?
「彩花っ!ごめん!俺…お前が俺のこと好きか心配で…嫉妬してもらいたくてっ!」
「富所にしたことも!悪いっ!俺が無理やり…!」
「彩っっ!!ごめん!!!私がちゃんと押し返してればっ!!」
そっかぁ…。
勇は、私のこと好きでいてくれたんだね…。
「はぁちゃん…勇…ありがと」
2人は安心したように笑った。
「じゃあ、戻って「でも!!!」」
「「!?」」
「もう…遅いよ…」
「いままでありがとう」
今までで1番の最高の笑顔で言った。
「はぁちゃんの親友になれて幸せでした。」
「勇の彼女になれて最高に幸せでした---------」
「彩花っ!!!!!」
「いやぁぁぁぁぁああああ!!!!」