「嘘、似合ってるよ愛夏」 と耳元でこそっと囁かれた 私は後ろから抱きしめられているので 永遠がどんな表情をしているかわからないが 少なくとも心臓が私と同じようにドキドキ動いていることはわかる 私は恥ずかしさと嬉しさで永遠の胸のなかから逃げ出し 「ね、ねえ 今日はどこにいくのかな?」 と話を変えた