「どうしたー二宮


知り合いかー?」

と先生に言われたので


私は、いえ、違いますと

言って座った


すると、前の席の理衣と


その隣の奏多くんが振り返り


「「篤志(くん)だ」」

「似すぎじゃない?」

「いやでも、篤志は二年前に…」

私は二人の会話を


全く聞いておらず

前に立っている転校生を


じっと見ていた