「奏多から聞いた
俺、お前の幼なじみに
そっくりなんだって?」
と、イライラしたまま聞いてきた
「…奏多くん、言ったんだ…」
私は泣きそうになった
藤城くんは言葉を続けた
「勘違いすんなよ
俺はお前の大切な幼なじみではない
あかの他人なの
しかも、俺、お前嫌いだし
話かけて欲しくない」
と相変わらず冷めた口調で言っていたが
表情は切なそうだった
「そっか…
理由教えてくれてありがと」
と私が言うと藤城くんは
教室を出て行った
私は涙をこらえるので必死だった
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…