春風がボクの頬をなでる。

ふっと見上げた桜はボクとは正反対で
きらきらと舞っていた。

ボクはこれから高校一年になる。

退屈だった。

めんどくさかった。

高校生活なんてあっという間に終わるのだから。

所詮、3年間だけの関係なのだから。

ボクはふっと息を1つこぼして、歩き出した。