「…帰んないで…」
「はい、よく出来ました♪」
突然笑顔になって、アタシの頭を撫でる。
…っ………。
「…き、嫌い。」
「ん、知ってる」
こんな奴…大嫌いだ。
「なぁ、俺腹減ったんだけどー」
アタシの頭から手を離したソイツは、突然そんな発言をする。
「知らないし。
何かその辺のもん勝手に漁って食べれば?」
「菜央、作ってよ」
「はぁ?何で菜央が……」グゥゥゥ
アタシのお腹の音が部屋中に響き渡る。
ちょ、タイミング悪すぎだから、アタシのお腹!!
「…ぷっ……くく………」
思いっきり笑いを堪えている、目の前のヤツ。
…屈辱。
顔から火が出そうだ……。