「…っはぁ……しゃあねぇ
俺が作ってやるか。」




やっと笑いが収まったのか、キッチンへと移動しながらそう言う。



…って、コイツ料理できたのか…


何か負けた気分。




「…ふんっ、勝手にすれば」




素直に喜んどけばいいのに、


こんな言い方しかできないアタシはつくづく馬鹿だと思う。




「んじゃ、勝手にさせてもらうわ」




苦笑い交じりでそう言われた。




ーーー…




「はい、お待たせっと」




約30分後、


食卓の上に出てきたのは肉じゃが。



こんなん作るとか…女子力高いなコイツ。


将来はいいお嫁さんになれるな。




「い、いただきます…」




小さく言って、一口を口に運ぶ。



…おいしい。