ガッチリ鍵をかけて、にっこり微笑む。


「どっちの方向?自転車いるかな……」


ライウもにっこり微笑んで、


「いいよ。本当にすぐ、近くだから」


ライウは“すぐ”のところを強調して、歩きはじめた。


あたしは、はぐれないように、ライウの後ろをピッタリくっついて歩いた。