「ねぇ、ライウ」


「どうしたの?」


「ライウは前の主人に会いたくないの?」


ライウが一瞬、あたしを抱きしめる手をゆるめた。


それから遠い目をして、


「そうだね……会いたいな」


ポツリと小さくつぶやいた。