間一髪で遅刻は免れた。
足が縺れそうになりながらなんとか教室までたどり着いた。

ハァハァと肩で息をしながら自分の席に座る。


「はぁはぁ…あ〜遅刻するかと思った」

「疲れたぁ…あんなとこで突っ立って何してたの?」

「え?んと…イケメン見てた…」

「はぁ?」

「めっちゃかっこよくてあんなイケメンいるんだなぁ、て」

「へぇ…」

などと先ほどの出来事を話した。