その日は朔と2人で帰ろうと下駄箱まで歩いていき話ながら蓋を開けた。 「……ぁ」 「美海?どした〜?」 「うぅん、なんもない〜」 さりげなく、ごく自然に靴に履き替え、入っていた紙切れを鞄にしまった。 忘れてた…。 今見るわけにもいかず、とりあえず朔と話ながら帰路を歩いたけど何を話したかわからなかった。 「美海、じゃあね〜」 「ぅん、朔また明日ね」 手を振って角で別れた。