その日1日中先生の話なんて耳に入ってこなかった…。 その原因はもちろん朝下駄箱に入っていた紙切れ。 「私、なにかしたのかな…」 はぁっとため息を吐いてそっと紙切れをひろげた。 いくら考えても答えなんて出てこなくて、複雑な思いで窓の外に目を向けた。 「曇ってる…」 まるで、私の心の中みたい…、と思いながら再びため息を吐いた。