階段をかけ降りてリビングへ向かう。


「ママ…おはよぉ…」


窓際に飾ってある写真を少し寂しげな瞳で見て声をかける。


誰もいないリビングを見渡して冷蔵庫を開けて麦茶を出す。
冷たい麦茶が乾いた喉を潤した。

「ふぅ…さて、そろそろ出なきゃ」