「さっき下の子のオムツを替えに行ったけど・・・あ、来た来た」

振り返った先にまだよちよち歩きの男の子と、大きなお腹を抱えた美羽がゆっくりとこちらへ歩いてくる姿が目に入った。俺はすぐにその場へ駆けていく。

「あ、潤さん。おかえりなさい。もうお仕事は大丈夫なんですか?」

「ただいま。あぁ、もともと今日は休みだったんだしな。もう充分俺の役目は果たしたよ。休ませてもらってもバチは当たらないだろう」

「ふふっ。あら、香奈ちゃん、お父さんに抱っこしてもらってるの?いいねぇ~」

「うんっ!」

俺の腕の中には先月3歳になったばかりの香奈が満面の笑みで収まっている。

「遥人、さっきオムツ替えたばっかりなのに、今度はうんちしちゃって・・・」

アハっと苦笑いする美羽に手を引かれながら、当の本人はオムツが綺麗になって嬉しいのか、どこか誇らしげなドヤ顔で俺を見ている。俺はそんな遥人をもう一方の手で抱き上げると、これまた嬉しそうな顔ではしゃぎ始めた。


「いやぁ~、やっぱり感慨深いわ。お前が子だくさんパパなんて」

いつの間にかすぐ後ろまで来ていた大成達がうんうんと勝手に納得している。

「俺たちよりずっと後に結婚したのに、子どもの数はあっという間に抜かれちゃったもんな~」

大成の言葉にいち早く反応した美羽の頬が赤く染まる。

「やだ、美羽ちゃん!4人も子どもがいるのにこんなことくらいで赤くならないでよ~!」

「あ、あの・・・」