入学してしばらくした後・・・

「うーん…どうしよう」

私は今、部活紹介の紙とにらめっこを
している。
中学の時はソフトボール部だった私。
でも、この高校にはソフトボール部は
ないしな…
母親には何かには入れって言われてるし…
うぅぅぅぅーん

私が真剣に考えていたら
突然、頭上から笑い声が聞こえた

「ふっ、ははははは!おっまえ、
な、なんちゅー顔をしてんだよ!」

「し、瞬、。
そんなにひどい顔してた?」

あの時の人、日向瞬とはすっかりもう仲の良い友達になっていた。
瞬は私の頭上でめちゃめちゃ笑っている。
そんなに笑わなくてもいいじゃない!
そんなにひどい顔してたかなぁ

「してた、してた!
んで?何をそんなに悩んでんの?」

瞬はそう言うと私の頭をポンポンと
なでた後、私の顔をのぞき込んできた。
ち、近い近い!
私は男の子に慣れていないため
すぐに照れてしまう。
私は瞬からちょっと離れて
部活紹介の紙を見せた

「これだよ、これ!何の部活に
入ろうかなって考えてたの」

「へぇ、部活かぁ」

「瞬は?
何の部活に入るか決めてんの?」

「ん?俺はもちろん陸上部!」

陸上、か、。
瞬は私の目の前でその整った顔を
満面の笑みに変えた、
本当に綺麗な顔だな
それにとても嬉しそう

「おい。なぁ、結衣ってば!」

…はっ
や、やばい。見とれてた、
は、恥ずかしいー…