私はゆっくり起き上がると

「大丈夫。そっちこそ怪我はない?」

私はそう言ってその男の子の顔を見ると
なんとも不思議そうな顔をしている

「どうしたの?なんか変な事言った?」

私がそう言うと
男の子は、はっ、と我に返ったのか
瞬きしながら言った

「お前、女のくせに背、でかいな
俺と同じくらいじゃん」

「んなっ…!人が気にしてる事を!
でもあなただって男にしては小さいんじゃない?」

「そ、んなこと知ってる!お前、身長何センチだよ?」

「165」

「っしゃ!俺の方が1センチ高い!」

「そんな変わんないじゃん」

「う、うるせぇな。
やべ、遅れる遅れる」

彼はそう言うと走っていってしまった

なんだったんだ、今のは。
助けてくれたのは嬉しかったけど
なんだあいつ!
初対面の人に向かって失礼な!

そういえば名前なんていうのかな
でもかなりイケメンだったしモテるんだろーな。
ま、関係ないか