「じゃあ今日は様子見ってことで
それぞれのタイムでも測るか」

部長さんがそう言うと
みんな了解と言ってグラウンドに出た

私は先輩に言われてストップウォッチ
係だ。
ま、間違えないようにしないと、、

「しゃ!いくぞー!」

トップバッターの人がそう言うと

ーー位置について
よーい
パーーーーーーーン!!

スタートの音がグラウンドに響いた

次々と走っていく

その度に風がつくられる

、、なんだか心地良い、、

そのとき、おおおおおおお!
っと大きな声が聞こえた
その中心にいるのは、、
瞬だった。

あ、次、瞬なんだ

パーーーーーーーンと大きなスタートの音が響きわたる

誰よりも速くて、
誰よりも透明で、儚くて、
誰よりも力強い、
だけどとても優しい、、

そんな風が瞬が走った、瞬間に
ふいた、、、

っ、、、、

私は瞬の走りに見とれてしまった

走り終わった瞬は
楽しそうに本当に陸上が好き。
と思わせるような笑顔で空を見ていた

ドキン

心臓があつい。
ドキドキと胸があつい。

私はこの時の景色、気持ちを一生
忘れないだろう

私はこの日

瞬に恋をしたーー