しゅ、瞬？？
「先輩。申し訳ないんですけど
こいつを教えるのは俺って約束
したんで。離してもらえますか？」
瞬はさっきまで笑っていたとは
思えないほど真剣な顔だった。
ど、どうしちゃったの瞬、？
「はーい。そこまで！
レンも結衣ちゃんをいじめない
瞬がヤキモチ妬いてんだろ。」
しーんとした空気に部長さんの
声が響いた。
すると、1人、また1人と
それぞれが口を開いていった。
「そーだぞー結衣ちゃんを
独り占めすんなよー」
「おいおい瞬～
お前、結衣ちゃんラブなのかよ」
などと冷やかしの声がとんだ。
私は何がおきたのか分からず
1人、話についていけてない。
華原レン先輩は
ちぇっと、言って戻っちゃったし、
瞬は瞬で顔を真っ赤にしている。
