「中学生男子、心臓病です!! 」
「西中央大学病院へ!…主治医が待機してます!」
救急車の音と生徒達の騒がしい声が意識が遠退いていく中聞こえてくる。
「鈴木先生は保護者へ連絡して下さい!私はこのまま付き添います!」
「はい!」
慌てふためく先生達と何が起きたんだ?とどよめく生徒達を残し、俺は救急車で病院へと運ばれていった―…
「俺が?無理だって」
「いつまで格好つけてんだよ。澤田が怪我したんやからお前が走れよ 」
保健室に登校してるのを知ったクラスの男子がわざわざ保健室まで俺を迎えに来た。
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