“7:25”

家に着いた。着いた途端に母さんが悲鳴をあげた。レインコートに奴の血が付いているから……では無く、レインコートが泥だらけだからだ。
僕は家に引き返す時に僕は術と転んだ。そして泣きながら家に帰ったのだ。因みに嘘泣きだが、そんな事をしても親は信じてくれる。だってまだ僕は『子供』であったから。

急いで着替えた。血が飛び散った跡が無いレインコートを脱いで。服も勿論。
母さんがだしてきた服は“赤”。文句を言おとしたが、止めた。時間が無かったかという理由で。