〜〜〜♪

「うん、オッケー‼︎

つぼみ、やっぱ凄い‼︎声にあってるし歌上手だね♪」

「ありがと、コウもピアノ上手」

「えへへ。僕ね、したいことあるんだ」

「何?」

「路上ライブ‼︎僕がキーボードするからつぼみに歌って欲しいんだけどぉ〜」

ツンツン、と人差し指を合わせながらチラッと私を見る。

路上ライブ…

楽しそう

「路上ライブしたい。私もコウと一緒にしたい」

「わぁ、ホント⁉︎じゃぁ、バンド名決めよう‼︎徐々にメンバーも集めなきゃだし‼︎」

「顔は出すの?」

「僕は出したいかなー。つぼみを、異色をバカにした人が見て、きっとビックリするよ!」

「コウが出したいなら出そっか」

「リーダーは?」

「コウ?」

「つぼみだよ!僕は副リーダー。

つぼみは冷静だしね」

「じゃぁ、リーダー頑張る」

「僕も支えるからね、リーダー。」

「バンド名…どうする?」

「んー…そーだなぁ。

正義のヒーロー“Colors”!…とかどうかな」

「Colors…色?」

「うん。色彩団。個性豊かでさ、イロイロな人が集まれるバンドにしたいなって。」

「…私、Colorsがいい!」

「じゃぁけってーい♪」

「活動名…」

「あぁ、それも決めなきゃ!」

「コウ、『イエロー』と『オレンジ』どっちがいい?」

私がそう聞けばキョトンとするコウ。

「?」

「コウのカラー」

「瞳の色に合わせて僕はオレンジで」

「じゃぁ私は、赤。

ハリー」

「ハリー?」

「播磨だから、ハリー」

「なるほど!」

「私は…タツミ?」

「なんで?」

「龍山のタツとつぼみのミ」

「いいね!団長、タツミ!じゃぁまだメンバーは2人だけだけど、頑張ろうね。団長‼︎」

「うん…よろしく、ハリー」

私達…Colorsは何回も練習した。

何回も何回も。毎日。