それから、私とサユは二十分かけて学校についた。サユは色々な話をしてくれたけど…なんにも私には聞こえて無かった…私は、ふと上の青空を見上げた。すると…ドカッ!!
「痛って〜。誰だよ!」私は、誰かとぶつかったその人が痛いと言った。サユが声をあげた。
「あっ。池平君…。」サユは急にモジモジしはじめた。サユが、こんな顔したのははじめてみた。やっぱり、大好きなんだね〜。私は、心の中でつぶやいた。
「あっ。よっ!サユ。」池平は、サユに挨拶したのに…ぶつかった私には挨拶しないのね?!酷いなぁー。それが、私の口癖…。すると、こちらに気づいたかのように池平が挨拶した。
「あっ。いたんだ。気付かなかったよ。おはよ。」サユが…
「もー!池平君、ちゃんと挨拶しなきゃだめだよ??私の大事な友達だから!」
すると…
「はいはい。サユはいつも言うよね。」
そー言いつつ私を置いて二人は二人だけの世界に入って教室に仲良く行ってしまった。