なあーんて、もう歳かもしれないや。
璃斗ちゃんとの思い出に『憧れ』を持つなんて。
現実は、違う。今は違うんだよ。
学校に行ったら、必死にほんとの自分隠してさ、
家に帰っても、ちょっとしたことでグチグチ言われて。
ああ、もう本当に 疲れた。
生きていることに『疲れ』を感じてきた。
『ねえねえ、皆でプリ撮りに行こーよ!』
…そんなに自分の顔好きなの??
『ほんとさあ、あいつむかつくよねー。性格悪いし』
…人の悪口言ってるあんた達は、性格いいこなのかよ。
『潤、あんた宿題しないの?』
…五月蝿いなあ。親になんの権利があんの?
今の黒い自分が嫌んなる。なんで私は、人間に生まれたんだろうか。
いっそのこと、感情を持たない人間に生まれたかったよ。
璃斗ちゃん。
助けてよ。
私、死んじゃいたい。
ねえ、現れてよ。