「この度は大変申し訳ありませんでした!!」


私を見るなり頭を下げる女性


それを見て私はポカーンとした。



「あっ、私があなたを轢いてしまった者です、本当に本当に申し訳ございませんでした。」


深々と頭を下げられた。

いや、正直なにも覚えてないし、
逆に困るというか……

タジタジしていると

黙って封筒を6枚並べ始めた


「え?あの、これ」



あ、なんかこれドラマとかで見た事ある




「ほんの気持ちです!!!本当に申し訳ございませんでした!じゃ!!」




そういって逃げるように去っていった


まるで嵐が過ぎ去ったかのような気分だった。


私は恐る恐る封筒の中身を見てみた



「あー。ドラマあるあるだ……」


6枚とも万札がどっさり入っていた。


一体あの女性はどこかのお姫様かなんかなのかな……





……コンコン



「入っていいかい??」



見知らぬおじさんの声がして思わず封筒を隠した


「はーい、どうぞー」



……ってなんでこんなに平常心なんだろう。


頭痛い以外健康だからかな……