無事に保健室に着くことができ…

不器用ながらもまあまあ上手く包帯を巻くことができた。



(もし次に鬼ごっことかが来たら…、

陸は危ないかもしれない……。


でも、次は私が守る…。

私が陸を守ってあげるんだ……っ)



そんな決意をし、海がいる場所へ戻る。


なぜだか、海がいない…という感情は全く芽生えず、安心ばかりだった。



「…⁉︎ 陸⁉︎ おい…どうしたんだよ‼︎」


「海…ごめん…。陸が私を守って怪我しちゃったの……ごめん…」


「未央を守って…そうか!

よくやったな!陸‼︎」


「ごほっ…ごほっ…痛って‼︎

おい……っ、海…お前……!」



(う、海…陸は怪我人なんだからさすがに叩いたらダメでしょ……?)


なんて海がいても陸が危ない気はしたが…


やはり海と陸…この2人がいるだけで凄く安心できるんだ。


まるで…ずっと昔から一緒にいた幼馴染のような………。