私達はまだ高校生なのであんまり夜遅くまで出歩けない。


「もう、こんな時間だ。私、帰らなきゃ………」

「そうだな、もう暗いしな。送るよ」

「一日なんてあっという間だね」

「だな。でも楽しかったよ、またデートしような♪」

いつもなら早歩きになる帰り道も駿と一緒の時はギュッと繋いだ手をブラブラしながらゆっくり歩いた。

一日が終わるのがこんなに早いなんて私は生まれて初めてだった。

家に着きとうとう駿とさよならしなければ行けなくなる。