「やっぱり宇宙人とアメリカ政府は繋がってたんだ!」


ジョンの話を聞いたシチローと子豚は、揃って驚きの声を上げた。


「…つまり……アメリカ政府と宇宙人が何らかのトラブルを起こして、それで宇宙人が地球侵略へと踏み切った訳ね?」


てぃーだにそう言われ、ジョンはバツが悪そうに頷いた。


「トラブルって、いったいアメリカと宇宙人の間に何があったんだ?」


「さぁ…CIAも、そこまで詳しい情報はまだ掴んでいないんだ」


まさか…宇宙人がポーカーに負けたのがきっかけだとは、さすがのジョンでも思いもしないだろう。


「まぁそういう事だ……君達、UFOを見に行こうなんてノコノコ出かけるんじゃないぞ!」


ジョンがそんな事を口にした瞬間だった。



ピカッ!




事務所の外が一瞬明るくなったのと同時に、テレビ画面に映し出されたUFOの下の部分から、稲妻のような閃光が走ったかと思うと、光の当たったビルの一部から炎が上がった。


『大変です!たった今、宇宙人が街に攻撃を仕掛けてきました!』


逃げまどう大勢の人々を背景に、TVリポーターが緊迫した表情で、叫ぶように実況を始めた。


「・・・・・・・・」


望遠付きのカメラを首からぶら下げたシチローと、“大歓迎☆ようこそ地球へ”と書かれた大きな旗を持った子豚とひろきは、呆然とした表情でその光景を見ていた……