ジョンは、いつになく真剣な面持ちでシチローに問いかけた。


「今、世界中のあちこちにUFOが姿を現しているのを知ってるか?」


「勿論だよ♪今から、新宿に現れたUFOを見に出かけようとしてたんだけど、ジョンも一緒に行くかい?」


それを聞いたジョンは、やはりといった顔で伏し目がちに首を左右に振った。


「それは止めとけ、シチロー……
“奴等”は地球人と交流を持つ為にやって来たんじゃ無い…
侵略にやって来たんだ!」


「ええっ!侵略だって?」


「どうしてそんな事が言えるの?ジョン?」



てぃーだが横から、不審そうな顔でジョンに尋ねる。


ジョンは、困ったように少しの間言葉を詰まらせていたが、意を決して、シチロー達にアメリカ政府と宇宙人の関係について本当の事を話すことにした。


「この事は極秘事項なんだが…まぁ、こういう事態になっては隠していてもしょうがない…実はな………」