こうして、地球を未曽有の危機に陥らせた悪夢のような出来事は、ようやく終焉を迎えた。



「そんなアホなっ!
いい加減にしなさい!……いや、違うな…そんなアホなっ!……」


「ジョン…もう終わったから……君の出番は無いよ……」


ツッコミの手の角度に納得がいかず、何度も反復練習をしているジョンに、シチローが呆れたように話し掛ける。


今回大活躍だった“新宿二丁目”のママ達は、先程のショーの時に店の名前を出すのを忘れていたと言って、もう一回出演させろとプロデューサーに直談判している。


「冗談じゃない!二度と出演なんかさせるかっ!」


「ねぇ~♪私達の“月9”はどうなるの♪」


「知るかっ!そんなもん!」


プロデューサーにきっぱりとそう言われ、落ち込む子豚とひろきだった。