宇宙人がやって来た
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アメリカ大統領の度重なる暴言と、ポーカーに負けた悔しさから、地球侵略を決意した宇宙人。


彼は、地球から一万光年離れた“ベタ星”という星からやって来た。


勿論、1人で来た訳では無い。


地球から少し離れた中継点には、総勢五千人のベタ星人が50機余りのUFOに乗って、いつでも駆けつけられるように待機していた。


その総勢五千人のベタ星人達が、地球侵略の号令を受けて、世界の主要都市の上空にその姿を現したのだ!


「あれは何だ!」



「Oh!ビューティフル!」



「上見指!未確認的飛行物体!」



「トレビアン!」



世界中の何も知らない街の人々は、突如として現れた上空のUFOに歓喜の声を上げた!


前代未聞のこの大事件に、マスコミ各社は直ちに飛びつき、お茶の間に流されていたテレビ番組はどこもかしこも“宇宙人特集”に切り替えられた。