「こんな事でホントにベタ星人の目を欺けるのかしら……」


不安そうにてぃーだが呟いた。


「心配無いよティダ♪
これなら、どこから見てもベタ星人だよ♪」


シチローは、鏡の前で腰に手をあててポーズをとりながら、自信満々に言い放った。


「ところでシチロー、言葉はどうする?ベタ星の言葉なんて解らないだろ?」


ジョンの質問に、シチローは少し困惑したが、出来るだけ会話は避けて無言でいようという事で、皆の意見は一致した。




その頃……無敵を誇るベタ星人達は、屋内に籠もっている住民達までをも次々とあのマユに閉じ込め、街は壊滅的な被害を被っていた。


そして、一人のベタ星人が……シチロー達の隠れているあの衣装倉庫へと踏み込もうとしていたのだった。