「あれはベタ星人!!」


シチロー達が駆け寄った先には、腰を抜かして倒れ込んでいる子豚のを見下ろす様に、ダースベーダーの格好をしたベタ星人が仁王立ちしていた。


「クソッ!いつの間に!」


すかさず、ジョンが懐から銃を取り出し、ベタ星人に向かって構える。


そして、引き金に掛けた指を引こうとした
その時……



「ああ~っ!ジョン!
撃っちゃダメェェ~!」


背中から、てぃーだが慌てた様子で止めに入った。



「それ、芝居の衣装だからっ!」



「え・・・・」



子豚の目が点になった。


「良く見てよ……それ、マネキンでしょ?」


確かに、そのダースベーダーは先程から全く動いていなかった。
てぃーだは、衣装に穴が空かなくてよかったと、胸を撫で下ろしている。


「なんだよ……衣装だったのか……」


シチローとジョンは、額の汗を拭いながら、呆然とダースベーダーを見て呟いた。