ドアを開けた先にいたのは、当然、宅配便なんかでは無くベタ星人であった!
子豚は、ベタ星人から手の届きそうな程、近い距離にいる……このままでは、子豚が危険だ。
「クソッ!これでもくらえ!」
ジョンが、懐から銃を取り出し、子豚の背中越しにベタ星人めがけて撃ちまくる!
DAN! DAN! DAN! DAN!
しかし、ダースベーダー型防弾コスプレのベタ星人には、全く通用しなかった。
「やっぱりダメか……」
ベタ星は、必死に逃げようとする子豚の腕を掴み、自分のところへ引き寄せようとする。
「キャアア!離してよ~!」
「コブちゃん!」
自衛隊をも全滅させたベタ星人を目の前にして、シチロー達ももはやこれまでか……
と思ったその時!
「コブちゃん!伏せて!」
てぃーだが、キッチンから持ってきた消火器を構え、ベタ星人に向かって勢いよく放出したのだ。
シュウウゥゥゥーー!
消火剤は、ベタ星人の顔に見事命中!事務所の中は、50センチ先も見えない程、消火剤で真っ白になった。
いきなり消火剤を吹きかけられ動揺したベタ星人の隙をついて、子豚は掴まれていた手を振り解く。
「今のうちだ!みんな地下のガレージから逃げるぞ!」
「了解!」
てぃーだの機転のおかげで、シチロー達は危機一髪、ベタ星人の魔の手から逃れる事が出来たのだ。
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