しかし……


その数秒後には、斬られたはずの自衛隊員は、不思議そうな顔で背中をさすりながら立ち上がった。


「あれ…?切れてない……」


どうやら、あのレーザーサーベルはコスプレの小道具のオモチャらしい……


「なんか、あまり怖くないわね……」


つまみの枝豆をほおばりながら、子豚が呟いた。


レーザーサーベルがオモチャだと分かり、自衛隊は再び活気づいた。


「怯むなあ~!行け~!」


人数では、圧倒的に自衛隊が勝っている。
その数的な勢いで、この戦いを征しようというのだ。


更に、ロケットランチャーや手榴弾も持ち出し、自衛隊が優勢かと思った。その時だった!



シュルルルルル~!



ベタ星人の指先から、大量の白い糸の様な物が飛び出したのだ。