夜ご飯を食べられて、お嬢様は今部屋にいる。
俺はというと、今しかゆっくり出来る時間がない為、休憩室でご飯を食べている。


何だか、ご飯の味が分からない…気がする。


「ハァー…」

「加藤くん、溜め息つくと幸せ逃げるよ」


俺は声がした方を見た。


「お、お…奥村さん」

「どうした?何か悩み事?仕事での悩みとか?」

そんな奥村さんの優しさに、少し泣きそうになった。この人やっぱり優しすぎる。


「いえ…、特に悩み事があるわけじゃないんです。ただ、ちょっと体調があまり良くないみたいで…」

「そっか、でもあんまり無理してはいけないよ。キツいと思ったら、ちゃんと休むんだよ?加藤くんは頑張り屋さんだからね」


ニコッと微笑む奥村さん。
やっぱり貴方は、執事の鏡です!!!